築古を生かす
2017年06月19日 | リノベーション
築47年のアパートが賃料7万円アップ
リノベーション事業を行うエイムズ(東京都渋谷区)は築47年の物件を鉄工所風のキッチンがある部屋にリノベーションした。空室期間が5年だったが工事期間中に成約した。賃料は3万円から7万円以上アップの10万4000円となった。
物件はJR「西荻窪駅」から徒歩6分の『Kame3House 西荻窪』の1室。ほぼスケルトンの状態で間取りの決定を行った4部屋のアパートだ。西荻窪周辺の若者が集まるしゃれた立地環境に合わせて全室若者が好む個性的な部屋にしている。各部屋は20~30代をターゲットにしている。
今回取り上げる1部屋の専有部は32.2㎡で、間取りは1LDK。キッチン部分には鉄製の台を設置。キッチンが接する2面の壁は日本の伝統的な手法の左官仕上げでグレーに塗られており、塗り跡が感じられるものだ。床はヤマグリ、壁は白のクロスを張り明るい木の温かみを感じる部屋だ。その中に鉄工所をイメージしたキッチンを取り付けており、モノトーンでシンプルさが印象的な空間に仕上げた。
after
before
入居を決めたのは30代のカップル。キッチンに塗られた左官仕上げが入居の決め手だった。
「左官材で用いたモールテックスは水をはじき、耐熱にも優れ機能的でもある」と松島力社長は語った。