桃色を使用した和モダンで賃料5000円アップ
2013年08月13日 | リノベーション
築39年で1年8カ月空いている物件を再生したのは、JR線大分駅から徒歩7分の「ブルーハイツ上野丘」だ。
和室が2部屋の2DKを1LDKに改装し、経年劣化したゆえに暗くなったデザインを変更。
リビングの壁とキッチンには、黄色と白色のクロスをそれぞれ使い分けて張った。
床は大理石調のタイルで高級感を出すとともに、天井につるされたシャンデリアで照らすと約14畳のリビング全体が明るく見えるようになった。
リノベーションを手がけたベツダイ(大分県大分市)の永尾由紀江氏は、「ベランダの目の前に建物があり、日光を取り込めません。
暗い室内をいかに明るくするかが課題でした」と話す。賃料は5000円アップの5万2000円。今は20代前半の3人家族が入居しているという。
町の需要を見込んで新婚・ファミリーをターゲットとした。
もともとあった片方の和室はそのまま生かし、壁の一部を朱色、畳の一部に薄い桃色を使用し明るい和モダンをコンセプトとした。
赤ん坊がいること、あるいは生まれることを想定し、子育てしやすい環境を考えた結果だという。
「おむつを変えたり、赤ん坊を遊ばせる環境として畳のほうが環境として優しいのではと思いました。デザインも明るい色にし、遊び心を取り入れました」(永尾氏)
工事費は260万円。完成後25日で、赤ん坊のいる20代前半の新婚夫婦が入居した。
黄色を取り入れたリビングや桃色を一部使用した和室のデザインを強く気に入っていたという。