大京(東京都渋谷区)は、入居者がテレワークや打ち合わせに利用できる共有スペースを設けた賃貸マンション『ライオンズフォーシア清澄白河』の入居募集を、5月22日に開始した。テレワーク対応賃貸マンションとしては3棟目。今後はペースを上げ、賃貸マンションで年間10棟の開発を目指す。
テレワーク対応で3棟目竣工
『ライオンズフォーシア清澄白河』は東京メトロ半蔵門線「清澄白河」駅から徒歩5分、都営新宿線「森下」駅から徒歩4分に立地する。13階建て総戸数72戸で、間取りは1ルーム、1K、1DKの3種類を用意した。そのうち5戸に在宅勤務に対応するテレワークブースを設け、1階共有部のエントランスホールに、デスクワークや打ち合せを行える「リモートラウンジ」を設置した。
賃料は11万7000~14万2000円(管理費込み)で、入居対象を都内で勤務する20~40代の単身の社会人とする。5月22日からホームページなどのオンラインを中心に募集を開始し、6月11日までに107件の問い合わせがあり、入居申し込みを8件受けた。2022年3月を目標に満室を目指し、一定期間保有した後、売却する方針だ。
大京は07年から賃貸マンションブランド『ライオンズフォーシア』を展開している。08年の金融危機の影響で開発は一時停滞したが、18年から再び開発を本格化し、今回の物件を合わせて竣工実績は15棟となった。テレワークに対応した設備を備えた賃貸マンションとしては20年12月に竣工した『ライオンズフォーシア秋葉原イースト』、『ライオンズフォーシア築地ステーション』に続いて3棟目。アンケートを実施し、今後のテレワーク対応を検討する。
大橋則幸ソリューション事業部長は今後の賃貸マンションの開発について「東京23区を対象に開発を続けていく」と語る。
(6月21日2面に掲載)
おすすめ記事▶『大京、新築2棟にテレワーク向け設備』