東証プライム市場に上場し、不動産開発などを行う平和不動産(東京都中央区)は11月15日、賃貸マンション「ORSUS(オルサス)戸越銀座」を竣工したと発表した。ORSUSシリーズでは初めて建築物省エネルギー性能表示制度「BELS(ベルス)」において最高ランクの五つ星評価を獲得したほか、IoT機器を導入。同月24日時点で、全92戸の51%にあたる47戸に入居申し込みがあった。
IoT機器付き92戸
2022年から展開するORSUSシリーズの10棟目で、東急電鉄池上線戸越銀座駅から徒歩5分の場所に立つ。近隣には商店街があり、生活利便性が高い。
同物件は、RC造の6階建て。間取りはワンルーム、1K、1DK、1LDKの4種類で、専有面積は25.14~44.94㎡。家賃は坪単価1万6500円に設定した。想定する入居者は20~40代の単身者もしくはDINKSだ。
断熱性能を向上させるアルミ樹脂複合サッシなどを導入したことで、現行の省エネ基準値より一次エネルギー消費量を35%削減できるとする。
それにより、「ZEH-M Oriented(ゼッチ・マンション・オリエンテッド)」の認証を取得した。
そのほか、全住戸の約半数にスマートロックや、外出先などから家電の操作ができるスマートリモコンなどのIoT機器を導入している。
不動産投資事業部の山根拓馬課長代理は「IoT機器は、どの程度入居者からの需要があるのかを知るために、試験的に導入した。入居者ニーズを正確にくみ取りながら、開発・取得する物件に役立てたい」と話す。
なお、24年1月には東京都台東区でORSUSシリーズの11棟目が竣工予定だ。
(2023年12月18日2面に掲載)