スマートロック「OPELO(オペロ)」を開発・販売する大崎電気工業(東京都品川区)は18日、スマートロックの新製品「OPELOⅡ」を2024年春ごろに発売すると発表した。
ハンズフリーで解錠
現行のOPELOは18年に発売。製品の取り付け方法やセキュリティー面が評価され、ハウスメーカーなどの物件で累計約20万個の導入実績がある。
新製品は、スマートフォンを鍵にしたハンズフリー解錠に対応。スマホを操作することなく、近づくだけでスマートロックを解錠することができる。
セキュリティー面を最重視した設計も特長となる。一般的なスマートロックでは、解錠時にスマホのGPS(全地球測位システム)や近距離無線通信「ブルートゥース」を利用している。GPSでは階数の誤認識、ブルートゥースでは家電やWi‐Fiなどのほかの通信環境に影響を受けてしまい、誤作動で解錠してしまうという弱点があった。
新製品のOPELOⅡは、GPSやブルートゥースを採用せず、10cm単位の距離測定が可能なUWB(超広帯域無線)を採用。解錠時に誤作動が起きないよう特にセキュリティー面に配慮した。賃貸物件向けに先行で発売し、戸建て住宅にも対応した製品を順次発売する予定だ。
(2023年12月25日8面に掲載)