賃貸管理・仲介の日立不動産(東京都渋谷区)は2020年7月、収益不動産の販売を行うエール・アセット(東京都新宿区)に発行株式を譲渡し、100%子会社となった。中小企業のM&Aを手掛ける日本M&Aセンター(東京都千代田区)が仲介した。
管理戸数3000戸目指す
日立不動産は京王線沿線エリアを中心に約1350戸を賃貸管理し、賃貸仲介を行ってきたが創業者の高齢化に伴い事業承継の課題を抱えていた。エール・アセットはストックビジネスによる経営の安定化を図り、両社間での送客による事業拡大の相乗効果に期待し、株式取得に至った。今後、日立不動産は賃貸管理・仲介に加え、売買仲介にも注力していく。さらに弁護士や税理士との連携を図り、相続対策や資産運用の提案など多角的なアプローチで展開していく。