ICT(情報通信技術)市場の調査・コンサルティングを行うMM(エムエム)総研(東京都港区)は6日、3月末時点の全戸一括型マンションISP(インターネット接続事業者)のシェア調査結果を発表した。調査対象は、集合住宅の全戸に光回線をベースとしたネット接続サービスを一括で提供する事業者だ。事業者別シェアでは、つなぐネットコミュニケーションズ(東京都千代田区)が5年連続で首位となった。物件の規模に合わせたネットサービスの拡充戦略が奏功している。
つなぐネット、5年連続首位
全戸一括型マンションISPによる3月末時点のサービス提供戸数は過去最高の442万7000戸で、2021年同月末比で約61万戸増えた。背景には新型コロナウイルスの感染拡大による、在宅勤務やオンライン授業の実施の急増がある。自宅でのネット需要が高まり、賃貸物件を中心とした全戸一括型の導入が増加した。