5㎡の土間を設置し差別化。ヴィンテージデザインに改装
2014年10月12日 | リノベーション
三好不動産(福岡県福岡市)がリノベーションを手掛け、賃料を3万円アップした案件がある。
物件は市営地下鉄赤坂駅から徒歩7分、天神エリアにも徒歩5分圏内と、市内中心部に立つ、総戸数27戸RC造7階建てマンション。
築38年と古くはあるが、満室だった。
退去が決まった部屋が、入居10年以上続いており、原状回復だけでも100万円かかるため、リノベーションで物件の価値と、賃料を上げる提案を行った。
企画をした崎尾円氏は「20代の新婚夫婦や、小さなお子さんがいるファミリーを入居層として想定しました」と話す。
コンセプトは「ヴィンテージ」。
周囲にホワイト系の床色の物件が増えていることから、「あえて、月日が経ったような、濃い色の木目調フロアタイルを採用しました」(崎尾氏)。
3DKの物件を2LDKに間取り変更。
スポーツ自転車等の愛好者に訴求するスペースを作った。
【土間のスペースは5㎡】
リビングのアクセントクロスは若草色を採用し、土間の壁には緑を3種類ほど組み合わせたモザイクタイルを貼るなどディテールにもこだわっている。
空間を広く感じさせるよう、玄関とLDKの仕切りも取った。
「洋室にははめ殺しの窓を新たに設置。LDKがさらに明るく感じられるようにしています」(崎尾氏)。
before
after
賃料は7万円から10万円に上がった。
改装費用は370万円。
工事終了10日後に20代のファミリーが申込。
現在審査中だが、2組目の申し込みも入っているという。