不動産の価値分析サービス「Gate.(ゲイト)」を展開するリーウェイズ(東京都渋谷区)は8月30日、「賃貸経営に向いている駅ランキング」を発表した。駅からおおむね徒歩10分圏内にある民間賃貸住宅に住む世帯数が多い駅をランキング形式でまとめた。首都圏では1位がJR山手線大塚駅、次いでJR中央線高円寺駅、都電荒川線大塚駅前駅となった。関西圏、主要地方都市版も無料公開している。
需要の裏付けを分析
首都圏版は、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県にまたがる路線が対象。同社が提供する不動産市場の分析ツール「Gate.MarketSurvey(マーケット サーベイ)」を使い、総務省公表の「令和2年国勢調査」のデータを基に駅周辺の世帯数を集計した。大塚駅は2万6303世帯だった。
ランキング作成はツールの有用性をアピールするのが狙い。国勢調査などの公式データと、周辺施設情報など独自に収集する30以上の分析項目をかけあわせて市場分析レポートを作成する。当該エリアの賃料分布や主要な施設数、災害リスクなどが把握できる。大塚駅の場合、コンビニエンスストアや病院、学校の数が多く、単身・ファミリー世帯に利便性が高いことが分析できた。
リーウェイズでは同ツールを、顧客への提案強化が図れるものとして不動産会社や金融機関に訴求していく。
(2022年9月12日9面に掲載)