リノリースクラブ加盟店の北日本コミュニティー(北海道札幌市)が手掛けたリノベーションで2年間の空室に工事ちゅう申し込みが入った。
物件は北海道札幌市中央区、市電ロープウェイ入口駅から徒歩5分に立つ「メゾンドカネイ」。
市内中心部のハイクラスな住宅地で、周囲に分譲マンションや賃貸住宅が新築される中、築33年になる全18戸3階建てのRC造マンションは、空室に苦しんでいた。
北日本コミュニティーは30代のDINKSを想定しリノベーション。
ありふれた2LDK 50㎡の物件に、周囲の新築にはないデザインを加えた。
床は明るい木目クッションフロアから、ヘリンボーンのフロアタイルに変更。
壁も建具の色も白でぼんやりした印象だったが、
建具やキッチン扉にダークブラウンのダイノックシートを貼り、空間を引き締めた。
before
after
新築を何件も内見していた30代の夫婦が、パースを見て気に入り、申込み。
成約理由は「床のデザインなど、他の物件にはなかったこと」だと言う。
賃料は4万6000円から1万2000円上がり、5万8000円で成約。
工事費は200万円。
平野秀実社長は「原状回復だけの状態では、設備の古さも否めず、新築時から3割安い金額でも入居者が付かない状況でした。立地も良かったので、収入が高めの層を狙い、価格競争ではなく物件に個性を出すことが必要ということで、オーナーにリノベーションを提案しました」と話す。
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