築34年物件で相場より賃料38%高で成約
2014年11月09日 | リノベーション
「本物の素材がわかる人に住んでほしい」。
築年数34年の物件をリノベーションしたスイッチコネクション(神奈川県横浜市)の関戸正彦社長は「傷が味になる空間」をコンセプトに掲げ、素材や工法にこだわった部屋作りを目指した。
入居を決めた20代後半のカップルは「素材感や色合いに居心地の良さを感じる」と印象を語る。
賃料を相場より38%上げての成約だった。
京王線高井戸駅から徒歩2分の場所に立つ「高井戸第二ハイホーム」。
リノベーションしたのは、2階1室、40.9㎡の部屋だ。
2DKから1LDKに間取り変更し、二人暮らし向けの広いリビングを作った。
before
after
内装には鮮やかな色が散りばめられている。
全面に張られていた白のクロスは、寝室をライトブラウンに、LDKスペースをシャーベットグリーンに、トイレにはピーコックブルーを採用した。
トイレ洗面はモルタル左官仕上げとし、玄関にはモスグリーンのテラコッタタイルを貼るなど、細部のデザインが入居者の視覚と触角を楽しませる。
床や収納棚、キッチンなどには、比較的硬質なナラの無垢材を採用するなど、修復のランニングコストにも配慮しつつ、住めば住むほど味わいが深まる部屋に仕上げたのも狙いのひとつ。
アンティーク調の照明が、落ち着きと温かみを演出している。
周辺相場がおよそ10万円のところ、13万8000円への賃料アップに成功した。
工事費は設備費込みで約400万円。