タイルや自然塗料で高級仕様
2014年09月11日 | リノベーション
本物のタイルやオーダー建具を利用し、確実に入居者付けに成功している賃貸リフォームが話題を呼んでいる。
手掛けるのはP・Jオンリーワンリフォーム(大阪府大阪市)。
収益性が合うように回収コストを抑えたうえ、1万円以上の家賃アップに成功した事例も出ている。
「分譲マンションを超える賃貸デザインにしたい」。坂本典昭社長は、自社のリフォームコンセプトをこのように話す。
素材として、賃貸リフォームにはあまり利用されない、タイルや石調に見える自然塗料、無垢の突板を利用した壁材を採用。
また、部屋の一部の角をRにするなど、デザイン性にこだわりを見せるが、収益性が合うようにコストも抑えている。
「私自身も賃貸住宅を運営するので、利回りを重要視した提案をしています。例えば、内装ドアも壁も壊さず、既存のサイズに合うように作るので、余計な費用がかかりません」(坂本社長)
【自然塗料や無垢材を採用】
水回り設備には手を付けないことも特徴で、例えばキッチンは凸版印刷の特殊シートを扉に張ることで、新品に近い見た目を実現。
お風呂も浴槽はそのまま利用するが、床にタイルを張るなどの工夫で、古さを感じさせない作りとする。
大阪市東淀川区には、部屋を改装したショールームがあるため、完成イメージを実際に見ることができる。
同社は約3年前から賃貸リフォームを強化。
2億6000万円の売り上げのうち、約7割が賃貸リフォームとなった。