手作りオープンキッチンでコスト削減

キュービック建築工房(大阪府茨木市)の田中聡史代表は、一昨年の10月に宅建業の資格を取得した。
これまでのデザイン、設計・施工に加え、仲介も行うためだ。
築古物件を自ら購入し、リノベーションのうえ入居者を獲得し、次のオーナーに売却する。
先日売却した1室は、1年半買い手がつかず空室となっていたもの。
近鉄奈良線布施駅(東大阪市)から徒歩5分の場所に立つ築35年RC造分譲マンションの1室を、スケルトンの状態にし、電気・配管全ての設備を更新した。
内装は、素材にこだわりナチュラルなテイストに仕立てた。
キュービック建築工房.jpg
リノベーションのポイントになったのは、キッチンだ。
調理スペースに向かってカウンターテーブルを設置し、カフェのような雰囲気を演出した。
「ホームパーティーやカルチャースクールなど、友人を呼びたくなる部屋をイメージした」と田中代表は語る。
入居を決めたのは30代の男性で、ダイニングの雰囲気が決め手となった。
家賃は6万8000円だった。
入居者が決まったのち、売り出した価額は720万円だ。
利回り10%を確保できるように、施工費をコントロールした。
本物のオープンキッチンが高額なため、通常のキッチンにカウンターを付けてオープンキッチン風にしたのも、コスト削減のための工夫だ。
家主にとって煩わしい部分を請け負い、特別なノウハウがなくても経営できる収益不動産を目指した同物件には、サラリーマンを中心に3組の購入希望者が現れた。

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