地域の価値を高める賃貸プロジェクト

リノベーションを強みとするブルースタジオ(東京都中野区)と湘南エリアで1万4000戸の管理を展開するユーミーらいふグループの丸山アーバン(神奈川県藤沢市)がタイアップして手掛けた新築賃貸住宅『鵠ノ杜舎』の第1期が完成した。同建物はユーミーらいふグループがブルースタジオと取り組んでいる、まちとシェアする賃貸住宅プロジェクト『nezasu house(ネザスハウス)』の1つだ。
神奈川県藤沢市に完成した同建物は長屋式住居で、1LDK、2LDKの全13戸。路地を介して向かい合い、互いの生活の気配を感じられる一つの街並のような共同住宅だ。


敷地内の路地は入居者以外でも通り抜けが可能で、住民同士や近隣住民が自然に交流できる仕掛けの一つである連続するデッキスペースが特徴。『nezasu house』プロジェクトのコンセプトである「まちと一緒に喜びをシェアする賃貸住宅」を具現化している。
立地は最寄駅から徒歩14分、主要駅藤沢駅からはバス便。もともと農地だったこともあり、周辺も畑。その自然な環境やコンセプトを含めて魅力と感じる人に支持され、10月12日現在13戸中6戸の入居者が決定。ほとんどが都心からの住み替えだという。
「藤沢という地域は主要街道が交差する場所。かつて日本の地域社会の共同体は外の関係が強かった。もう一度コミュニケーションと地域社会の価値を作り出したいと思った」(ブルースタジオ大島芳彦専務)
同建物の施主は個人オーナーではなく、湘南ユーミーまちづくりコンソーシアムだ。湘南エリアに根ざして約40年展開してきた同社が地域の価値を上げようという思いのもと、取り組んでいる。
「当社では企業活動を通じて湘南エリアの地域価値を高めていきたいと考えています。ブルースタジオ大島専務の『あなただから、今だから、ここだから』を重視した企画設定に共感し、今回のプロジェクトが生まれました」(丸山アーバン西山和成社長)
今後、「鵠ノ杜舎」は第2期11戸、第3期8戸の工事を経て2019年11月に全体が完成する予定だ。『nezasu house』プロジェクトはまた、他のエリアでも進行中の現場があり、現在第4弾まで決まっている。

関連記事