和モダンテーマに土間を新設

2万円高の9万4000円で成約
リノベーション会社のFICX(フィックス、東京都渋谷区)は、3年間空室が続いていた木造築35年の物件を、広い土間付きの部屋に変え、相場より2万円高い9万4000円で成約に至った。
物件は東京地下鉄東西線「神楽坂」駅から徒歩5分の場所に立つ『サンハイツフジ』。
神楽坂という好立地にもかかわらず、3年間の空室が続いていた。
築年数がたっていることに加え、3階建ての同物件は高い建物に囲まれており室内が薄暗かった。
空室は1階で特に暗い印象があり長期間成約に至らなかった。
             BEFORE
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リノベーションのコンセプトは和モダンで、神楽坂の昭和レトロな雰囲気に着目し、建物の古風な印象を生かせると考えた。
間取りは2DKから1LDKに変更。
1階という特性を生かして玄関に近い和室の一部分を3畳の土間に改修した。
輸入自転車やバイクを置くスペースになる。
ふすまをガラス窓に変更し、さらに足元には蛍光灯を付けてライトアップできるようにした。
ターゲットは自転車を愛用するアクティブな人だ。
昭和レトロな雰囲気を演出するため、建具を生かしレトロ感を出した。
梁や柱、ドアにオイルステインを塗装。
塗り重ねると古民家改修で用いられる渋墨塗りのような渋みのある風合いになるものだ。
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床には杉の無垢材、壁は左官仕上げのコンクリート壁を使用した。
水回り設備は玄関近くに集約し、居室の広さを確保している。
キッチンや独立洗面台に無垢材を使用し、温かみがある空間にした。
施工費用は180万円だった。
募集開始から2週間で、IT会社に勤める30代の入居が決まった。
自転車をこよなく愛する人で、スペースの広い土間玄関が決め手になったという。
部屋の構造について担当者は「水回りは入口に集約、広い居室を確保しました。キッチンや独立洗面台にも無垢材を使用した」と語った。

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