原状回復、リフォームを手掛けるキャンズ(神奈川県横浜市)は10年前から中途採用をやめ、採用は高卒の新卒採用のみに変更し、収益改善に成功した。
人事戦略を変え利益率2倍超
中途採用を行っていた10年前の売り上げは1億4900万円で、純利益は226万円。一方2019年の決算では売り上げ4億1855万円、純利益は1400万円と利益率2倍以上に改善した。「当時、利益を圧迫していたのは中途採用の広告費用だった」と同社の飯田龍也社長は語る。毎週求人サイトに広告を出稿し、年間で4500万円ほどを支払っていたが、人が入っては辞め、入っては辞めの繰り返しだった。「内装業の中途で応募してくる人は生活が乱れている人も多い。初出勤して3時間で帰ってしまうような人もいた」(飯田社長)