管理戸数300戸の蕪樹地所(東京都豊島区)は、契約更新時に入居者と面談を行うことで、家賃滞納を防いでいる。2003年の設立から17年間、滞納はほとんどない。
近況を把握し家賃滞納防ぐ
全ての管理物件で賃貸契約の自動更新を行わず、入居者に来店してもらい連絡先や連帯保証人などの確認、変更の手続きを行う。さらに生活で変わったことがないかなど近況をヒアリングする面談を行った上で契約更新の手続きを行っている。
賃貸アパートで暮らす間に失業や病気などで入居者の生活は変化することがある。場合によっては携帯番号が変わり、滞納や夜逃げなどのトラブルに発展したときに連絡が取れなくなる恐れもあるため、定期的に顔を合わせて入居者と話す機会を設けておくことも大切だ。
契約更新は、2カ月前に更新の是非を問う手紙を入居者に送付。1カ月前までに面談する来店日を決めて返信してもらう。新規の入居者に関しても、内見のときにどんな入居希望者なのかを必ず立ち会って確認。入居申込書からは知り得ない人柄を踏まえた上で入居を検討している。成約時に保証会社に加入してもらうが2003年の会社設立以来、保証会社を利用したのは1度だけ。直接入居者と会うことを重要視し、ほぼトラブルの無い円滑な物件の管理ができている。