大東建託(東京都港区)が投資用ワンルーム開発のインヴァランス(同渋谷区)を19日付で買収し、100%子会社化した。東京23区で区分マンションを開発し年700戸販売する企業だ。課題である東京都内の物件供給力を強化する狙いがある。大東建託は長年、地主向け土地活用提案に特化し、主に2~3階建てのアパート建築を提案して業容拡大してきたが、近年は融資審査の厳格化などを背景に建築ペースが鈍化。ノウハウの異なる投資用マンション開発へ参入し、中計で掲げた年商2兆円超達成に向け前進する。
インヴァランス買収で弱点克服
インヴァランス(東京都渋谷区)は、投資用ワンルームマンションの区分販売を主力とするマンションデベロッパーで、売上高は210億4500万円(2019年9月決算の実績)。年間販売戸数は約700戸に上る。販売後に受託するマンション管理戸数は4800戸を超える。立地は東京23区内の最寄り駅から徒歩10以内にある物件を主に扱っており、販売価格のボリュームゾーンは2700万~3200万円。主に30代の会社員が購入しているという。