賃貸仲介、接客力から物件力へ　価値向上と適正家賃提案重要

　今回は、3年ぶりに発表された首都圏の賃貸住宅市場における「第9回入居者ニーズと意識調査2011～2022」について述べたいと思う。これは私が幹事をしている21C.住環境研究会とリクルート(東京都千代田区)が共同で3年ごとに調査しているものだ。毎回、1000人以上の人にアンケートに答えていただいており、今回は1107人が参加した。

入居者ニーズと意識調査

　一番衝撃的な結果は、なんといっても「来店前にインターネットで見た物件」にそのまま55.9%(新規契約)の人が契約しているという事実だ(図表1)。家族構成が「2人」に限っていうとなんと65.4%がそのまま契約しているという。