セプテーニ・ホールディングス(東京都新宿区)の子会社でデジタルマーケティング事業を行うハイスコア(福岡市)は、11月10日、同社の運営する宿泊物件紹介サイト「U-boku(ユーボク)」にて平日5泊6日の宿泊プランの提供を開始した。新型コロナウイルス下で稼働率が落ち込んだ民泊物件などを掲載し、実際に予約があった場合、物件のオーナーから手数料を得る。
中期滞在に低稼働の民泊を活用
U-bokuはワーケーション利用者向けに、宿泊プランを提供するプラットフォームだ。長期滞在プランも用意していたが反響が少なく、試験的に平日の宿泊プランを用意したところ、月200件の反響があったことから、本格リリースとなった。
掲載の対象となる物件は、民泊物件や、旅館業法の許認可を得た簡易宿所が中心だ。コロナ下で稼働率が下がった物件を対象に、オーナーや管理会社に対し掲載を提案している。現在の掲載数は約500件だ。
掲載物件の所在地は神奈川県などの関東圏や、沖縄県、北海道などが全体の5割だ。関東圏の物件はバルコニー付きの戸建て物件が多く、間取りは100㎡前後の4~5LDK。利用者は1~4人での使用が多いという。沖縄や北海道は30~40㎡の1DKの物件がほとんどだ。
シェアリングエコノミー事業部の渡嘉敷祐希氏は、「反響が特に多いのは神奈川県にある物件。都心にもアクセスしやすく、広い間取りが訴求要素になっている」と説明する。
今後はユーザーのニーズを見ながら、1~2カ月の滞在も可能なプランの提供を構想している。
(2021年12月13日11面に掲載)