駐車場のDXを学ぶ
35年前に発足した、不動産業界関係者が中心メンバーの「青山の会」は、301回目となる勉強会を8月24日に開催した。当日は40人ほどが参加。今回は駐車場向けのシステム開発や駐車場の運営管理を行うピットデザインの岡田英明社長が講演した。
岡田社長は「資産価値向上に繋がる駐車場DX」と題して、施設付帯駐車場を単なる設備ではなく、施設価値を高める経営資源として活用する考え方について話した。
具体的には、同社の約28万台の管理実績を基にカメラ式駐車場の強みを解説。「駐車場は商業施設の重要な入り口であり、渋滞を解消し処理能力を高めることが売上向上に直結する」と岡田社長は指摘。大規模集客施設で、カメラ式駐車場の導入だけでなく、入出庫動線や精算、会員優待などを施設ごとの運用に合わせて設計し、渋滞緩和や運営品質の向上につなげている事例を紹介した。
またカメラの高精度なナンバー認識に加え、未精算車両をナンバー情報から特定し再来場時の支払い案内などにより、未精算・乗り逃げの抑制につなげる取り組みを説明した。岡田社長は、蓄積した入出庫データを分析して施設側に全開示し、マーケティングや需要平準化に活用する駐車場DXを提唱した。
同会の佐藤一雄会長は「発足当初はSNSなどが普及していなかったため、直接集まって情報を交換することが非常に重要だった。その伝統が現在まで続いている」とあいさつした。
(2026年9月28日4面に掲載)





