地域との関係構築、採用にも活用
埼玉県を中心に不動産管理を手がけるリゾンは、自社物件ではなく地域情報に特化した「インスタグラム」を運用している。2023年7月から開始したこの取り組みは、主に埼玉県の朝霞、志木、和光、新座の4市に特化した情報を取り扱う。エリアの魅力を発信して居住者を呼び込み、将来的な顧客獲得につなげる狙いだ。
視聴者のターゲットは、居住地選びで意見が反映されやすい、30〜40代の子育て中の女性に設定。同社広報広告課の3人が月1回の企画会議で季節に応じたテーマを選定し、実際に現地の店舗やイベントに足を運ぶ。長期休暇を除いた毎週月曜日と木曜日に投稿する。投稿する画像はオンラインデザインツール「Canva」を活用し、過去のストック動画と組み合わせて制作しているという。
投稿する画像の品質管理も徹底する。表紙画像は一眼レフカメラで撮影し、光量や画角を細かく調整。「美味しかった」などの主観的な感想は掲載せず、あくまでも客観的な情報のみを届ける方針だ。これにより、企業アカウントとしての信頼性確保とリスク管理を両立させている。
運用開始時のフォロワー数は約500人で、関係性のある企業などがほとんどだった。その後、継続的な投稿により、毎月80〜100人のペースで増加。現在は2600人に達した。次期目標は5000人で、将来的に1万人を目指す。
営業現場では、地域の店舗にチラシを掲示してもらうなど、認知拡大を図っている。賃貸オーナーやその親族が営む店舗を取材して紹介することもあり、既存顧客との関係強化につなげている。その結果、地域イベントへの参加依頼や、ダイレクトメッセージによる問い合わせ増加といった効果も生まれている。
今後は採用の告知や自社所有のコミュニティースペースの利用促進など、発信内容の幅を広げていく。広報広告課の駒木詩織係長は「賃貸や売買、相続などで困った際に、まず相談してもらえる存在になりたい」と語る。
(2026年10月5日3面に掲載)





