京王電鉄(東京都新宿区)は同社初となるHEMSを搭載した賃貸マンション「Hi‐Rooms 新代田」の着工を開始した。3階建てRC造30戸の物件で、竣工は2月下旬を予定。間取りは30㎡~41㎡の1LDK。賃料は12万4000円~15万7000円ほどだという。場所は東京都世田谷区新代田駅から徒歩5分。企画開発部の市川昇平課長は「新しい物件の特徴は管理会社の意見を取り入れたことです」と話す。
最大の特徴は環境配慮型賃貸住宅であること。建物内だけでなく、外の照明も全てLEDを利用。また同社の賃貸物件では初めてHEMSを搭載した。物件毎にHEMSのサイトがあり、をサイト内のマイページで、電気やガスの使用量を調べることができる。外出していてもインターネット上からの操作で室内の照明やエアコンを操作できる。
「日々の生活で環境について考える意識づけをしてもらえればと思い搭載しました」(市川課長)。
HEMSでのデータ蓄積によって、次なるスマート賃貸建設への足がかりにしていきたいという。
また設計についても今回従来の同シリーズとは取り組みを変えた。デザイン重視型マンションでさる同シリーズは従来、企画担当のタカギプランニングオフィスを通じて物件毎に有名な建築家に設計を依頼していた。今回はタカギプランニングオフィス内の建築家が企画に参加。京王電鉄の担当者、物件を管理する京王不動産の三者が話し合い、間取りやデザインなどを考案したという。
管理側の声を反映させた物件で差別化を図っていく。