管理会社の果たす社会貢献模索
愛知県内に拠点を置く賃貸管理会社12社が、愛知県警とともに犯罪を未然に防ごうと防犯意識の向上に向けた活動を行っている。
昨年9月から賃貸住宅防犯ネットワークあいちを発足し展示会への参加や、会合を実施している。
昨年11月に参加した賃貸住宅フェア2015名古屋会場では、来場した賃貸オーナーなどに向け侵入窃盗犯の手口の解説や、有効な防犯機器の説明を行った。
来場者からは「ライバル関係にある管理会社が、垣根を越えて活動していることに驚いた」といった声があった。
愛知県は住宅への侵入窃盗犯が多いことで知られ、2007年から連続して全国ワースト1位という不名誉な状態が続いている。
県警からの管理会社へ寄せられる期待は大きい。
さらに多くの管理会社も参加して、より足並みがそろった活動になることが望まれる。
また防犯設備は入居者獲得にも有利に働く。
本紙が行う、入居者に人気の設備アンケートによるとオートロックや防犯カメラは家賃が上げられる設備として認知されている。
物件価値の向上と入居者満足を高める防犯設備への投資が増えるよう、活動を通じてオーナーの意識改革も促したい。