愛和、コンセプト物件を開発

愛和

管理・仲介業|2023年08月22日

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カリフォルニアプランの室内。白を基調に、ロフトに上る階段や天井の木目が印象的で、開放感にこだわったという

 賃貸管理戸数2535戸の愛和(福岡市)は、入居者ターゲットを明確にしたコンセプトを前面に出した賃貸住宅「コンセプトアパート」の開発に注力している。主に単身者向けの物件だ。

特色持たせ高稼働

 同社は売上高の約85%を賃貸アパートの開発が占めている。管理物件は2022年3月から1年間で、813戸増えており、新規受託物件のうち99%は自社開発物件だ。23年3月時点の入居率は96%で、21年、22年の平均入居率もそれぞれ96%、98%と高い水準で推移している。

 高い入居率の維持に寄与しているのがコンセプトによる差別化だ。具体的には、木・鉄・れんがなど素材感を生かした内装の「ブルックリンプラン」や、3口コンロキッチンを備えた「デリカプラン」、防犯カメラや電子キーなど防犯設備を備えた、初めての1人暮らしを想定した「セキュリティプラン」などがある。賃貸管理部の今村幸恵主任は「物件の立地するエリアにはないようなコンセプトアパートを建てて、賃貸仲介会社への周知に力を入れることで物件の入居率を高めている」と話す。

専有部の壁の一部にれんが調のクロスを貼っている写真

専有部の壁の一部にれんが調のクロスを貼っている

ブルックリンプランのコンセプトアパートの外観写真

ブルックリンプランのコンセプトアパートの外観

 21年ごろからは、入居募集中の管理物件に、家具や観葉植物を設置し始めた。目的は内見した顧客からの申込率を上げるためだ。「持ち運びやすいテーブルや椅子を設置するだけでも効果を感じる。肌感覚で8割ほど内見からの申込率が向上した」(今村主任)

(2023年8月21日6面に掲載)

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