県外顧客からの認知拡大狙う
福岡県地場大手の三好不動産(福岡市)は、大東建託リーシング(東京都港区)のフランチャイズチェーン(FC)に加盟し、15日、福岡市にFC1号店をオープンする。大東建託グループのブランド力を生かし、県外からの顧客の認知拡大を狙う。
新店舗は、福岡市地下鉄空港線天神駅直結の地下街西1出口から徒歩1分にある商業ビル7階。顧客ターゲットは、就職や転勤などで福岡を初めて訪れる単身の社会人だ。
天神エリアは福岡市内の中心地で、県外の人らが最初に来ることが多い場所だ。そのため、福岡・九州エリアに拠点を持つ「三好不動産」ブランドを知らない層も訪れる。三好不動産の賃貸営業部の堀拓郎エリアマネージャーは「同エリアでの当社の賃貸仲介シェアは11~13%程度。8割程度の顧客が他社で契約している計算になる。仲介事業をもう一段階強化するためには、『三好不動産』ブランドを知らない顧客にリーチする必要があると考えた」と話す。
県外認知度の高いチャネルで顧客との接点を持つべきだと判断し、大東建託のFCへの加盟を決めたという。
三好不動産の仲介店舗は、すでに天神エリアに2店舗ある。「天神エリアの既存2店では、特に繁忙期ではキャパシティーを超える来店が続いており、お断りすることもあったため、3店目が必要だった。別ブランドで展開することにより、いままでリーチできなかった顧客層への訴求を行う」(堀エリアマネージャー)
「いい部屋ネット天神店」の集客・成約動向などを確認しながら、FC店の別エリアへの展開も検討していくとしている。
(2024年5月20日1面に掲載)