建築資材ロスの削減に取り組むHUB&STOCK(ハブアンドストック:東京都板橋区)は、廃棄建材の買い取り・再販事業を展開する。買い取り面では工事現場からの買い取りのスキーム構築、再販面では建材活用方法の提案などを行い、建材ロスゼロに向け事業を拡大している。
資材ロスゼロへ、取扱量拡大
材料費を5割削減
「原状回復の材料費を通常の5割程度に抑えることができる。資材全般が高騰している中で、廃棄建材を利用するメリットは大きい」。こう語るのは、原状回復やリフォームを手がけるリノタテ(埼玉県蕨市)の小檜山拓実社長だ。HUB&STOCKから賃貸マンションの原状回復用のクロスや床材を購入することで、コスト削減を図っている。
HUB&STOCKは、工事現場で出た余剰資材や、メーカーの新商品発売で販売中止となった廃番建材を買い取り、割安で販売する。取り扱う建材はクロス、床材、タイルなど。価格は定価の7~8割引となっているものが大半だ。ウェブサイトや「インスタグラム」にカタログを掲載し、「LINE」やメール、インスタグラムのメッセージで注文を受ける直販のほか、ホームセンター経由でも販売している。