香川・高知・徳島の業者で「四国賃貸サミット」開催
商品|2010年06月07日
徳島、香川、高知の四国3県の不動産会社がウェブ集客での協力関係構築に向けて動き出した。地元不動産会社が参加するアパ・NET徳島、アパ・NET香川、こうち不動産ネットワークの3団体は5月19日、高知市内で「四国賃貸サミットin高知」を開催した。「四国は一つ競争から共創へ」をテーマに、四国の賃貸市場における協力体制の構築に向けて話し合いを行った。
アパ・NET徳島、アパ・NET香川、こうち不動産ネットワークは、それぞれ各県の地元不動産会社が共同運営する物件情報サイト。徳島は13社、香川は10社、高知は10社が参加している。「四国の各県で協力していこう」とのアパ・NET徳島の木村正美代表らの呼びかけにより、会合が実現した。
サミットでは、共通ホームページの立ち上げ検討や、原状回復費用の精算方式の統一などを通じて協力体制を構築していくことを確認したほか、顧客紹介に関する業務提携を締結した。
「入居者募集が厳しくなる中、自社ホームページだけでは集客が追いつかない状況になっており、地元企業が集まり共通の入居者募集窓口を持つことの重要性が高まっています。徳島県内から高知県の大学に進学する場合に顧客を紹介し合うなど、四国内の移動でイニシアチブを握ることを目指します」(アパ・NET徳島 木村代表)
アパ・NET香川は昨年2月に「アングループ」から名称を変更した。「高松市は4戸に1戸が空室といってもいい状態。各社とも入居者獲得に必死」(日下住宅 日下雅彦社長)など、サイトへの期待は大きい。
今後は、愛媛県の不動産会社の参加も呼びかけていく。