公益財団法人東京都防災・建築まちづくりセンター(東京と渋谷区)が提供している入居者向けサービス「あんしん居住制度」に、新たな支払いプラン「月払いタイプ」を新設した。全国に先駆けて適用された。「あんしん居住制度」は、10年前からスタートし、東京都に住むあるいはこれから住む高齢者、家族、大家誰もが安心して住み続けることを目的として実施されてきた。
具体的には、「見守りサービス」「葬儀の実施」「残存家財の片付け」の3種類がある。従来は、預かり金タイプのみだったが、新たに月払いタイプを加えることにより、制度の充実を図る。
月払いタイプの契約が可能になるのは「葬儀の実施」および「残存家財の片付け」のセット契約。契約時の負担額を減少し、制度を利用しやすくなった。
預かり金の場合は、契約期間が5年で契約時に葬儀預かり金30万円、家財預かり金15万円、事務手数料5万2500円の合計50万2500円が必要。月額料金の場合は、利用料2カ月分の7960円、事務手数料(1年分)の1万500円、合計1万8460円。月額利用料金は、3980円。
月払いタイプを利用する者は、3つの要件を9満たすことが必要。①契約時点で満75歳未満の者②東京都内の賃貸住宅に居住あるいはこれから居住する者③一定の健康要件を満たした者。
「今回の月払いタイプは消費者の声を反映したものです。預かり金タイプの場合どうしても20万円から必要になります。今回、ホームネットのグループ会社であるエイワン少額短期保険(大阪府大阪市)の少額短期保険を利用することで実現できました。敷居を低くし、より多くの人に利用してもらいたいと思っています」(山室事務局長)