センチュリー21・ジャパン(東京都港区)は9月1日、新サービス「リボーン21」を開始した。「リボーン21」とは中古物件とリフォームをセットで提供し、ローンや瑕疵(かし)保険、アフターサービスなども一本化して、センチュリー21の店舗であっせんするサービス。全国でリフォームを手掛けるパナソニックエコソリューション社(本社:大阪門真市)のリファインショップが、物件のインスペクト(調査)、リフォーム、アフターケアを担当する。
物件の購入、リフォーム相談の窓口を一つにしたことで、購入者の時間や労力が節約できる。全国のセンチュリー21加盟店約787店(2012年7月末現在)のうち、サービスに賛同する店舗で取り扱いをスタートさせる。
「仲介をメーンに行っていた加盟店が売買事業に力を入れるきっかけにしてほしい」(三津川一成社長)
また、「中古住宅という言葉はみすぼらしいイメージがしみついていますが、リフォームを施すことで生まれ変わった『リボーン住宅』として受け入れられていくよう、このブランドを全国に広めていきたい」と三津川社長は意気込みを語った。初年度の取り扱い件数は1000件、1万件の集客を目指す考えだ。
さらに同社は、同日、北海道での店舗展開を開始。札幌、帯広で5社6店舗が同時にオープンした。8月30日には、三津川社長が札幌で記者会見を行い、3〜5年以内に25〜30店舗の出店目標を発表。年内には10店舗のオープンが予定されているという。
加盟店の1社、TRAD(北海道帯広市)の金沢耿社長は、29年前、センチュリー21が国内展開を開始した時に、自ら東京の本部を訪れ加盟を希望した。「29年間待った思いが実現された」と喜びを語った。