店舗・事務所などテナント物件情報サイト「テナントガイド」を運営するエリアコミュニケーションズ(福岡県福岡市)は、テナント仲介のノウハウおよびシステム提供を11月から開始する。
「テナントガイドプレミアム」と称し、営業研修やホームページのつくり方のノウハウなどを提供していく。全国の中堅・大手管理会社、賃貸仲介会社、不動産業の新規開業予定者などを対象に、初年度50会員を目標に提案していく。
これまで展開してきたポータルサイト事業からノウハウ提供へと、事業内容を拡大する。賃貸管理会社の多くは店舗・事務所などのテナント物件情報を扱っているが、専門部署がなく、住居物件のついでに片手間で処理していることが多い。これらテナント物件をビジネスの1分野として見直し、専門ノウハウを身につけることで新たな収益源化することを目指す。
「テナント物件のリーシングには、物件調査から内見案内まで、住居とは異なるノウハウが要求されます。管理会社が、空室物件を足がかりに新規の店舗・事務所物件を開拓し、テナントリーシングを新たな収益ビジネスとして育てていけるようサポートしたいです」(西村健社長)
各社のホームページ上に掲載できるテナント検索システムをASP形式で提供するほか、アクセス解析ツール、メール配信ツール、QRコード自動作成ツール、与信確認サービスなども提供予定。
営業マニュアル、営業研修のほか、商圏分析サービス、ステッカー・のぼり類などの営業ツールも提供する。
料金は掲載物件数に応じ3種設定。最も安い「シルバー会員」は、最大300物件掲載可能で、入会金1万円、初期システム導入費50万円、月会費10万円を予定している。
ポータルサイト「テナントガイド」には現在約400店舗の不動産会社が情報を掲載。掲載テナント物件数はおよそ1万6000物件。
「テナントリーシングをビジネスとして意識する不動産会社が増えれば、掲載物件数も飛躍的に増えるはず」と西村社長は新サービスに期待を寄せる。