エアコンとセンサーを駆使した独自システム開発
パナソニック(大阪府大阪市)と富士通(東京都港区)が共同で高齢者住宅を対象にした見守りサービスの実証実験を開始した。
見守りの仕組みは、パナソニックのクラウドサービスと接続したエアコンから取得した室内の温湿度情報と、富士通が開発したセンサーがキャッチする入居者の在不在、睡眠、覚醒状態のデータを見守りシステムに集約し、介護職員が確認できるようにするもの。
入居者ごとにアラートの基準を設置し、在室時の熱中症危険温度など基準を超えた場合、通知する仕組みや、空調を自動制御する仕組みも取り入れている。
実証実験は、パナソニックグループが運営するサービス付き高齢者向け住宅「エイジフリーハウス豊中庄内栄町」を利用して1年間行う。
その後、検証を行い、高齢者住宅向けに2016年度中のサービス提供を目指す考えだ。
大手電機メーカーによる既存技術を応用した見守りサービス開発が進んでいる。
シャープ(大阪府大阪市)は、テレビを使った見守りを2013年実用化している。