入居者と宿泊客、地域住民の集う場企画

インテリックス、大和ハウス

商品|2017年11月06日

福岡に混在型の物件開業

リノベーション会社インテリックス(東京都渋谷区)は10月25日、賃貸マンションをリノベーションし、レジデンスとホテルが混在する『montan HAKATA(モンタンはかた)』を開業した。大和ハウス工業(以下、大和ハウス:大阪市)も、新築時からホテルの許可を取得し賃貸住宅、ホテル双方の活用ができるアパートメントホテル(以下、アパートホテル)を開発していく。

インテリックスがオープンした『montan HAKATA』のコンセプト「暮らすように泊まり、友のように語る」を象徴するのは1階のラウンジだ。賃貸住宅の入居者、ホテルの宿泊者、そして近隣住民という多様な人々が交流し、過ごすことを想定して設計した。

外に面したガラス張りの開口部を開くと、フローリング部分は昔ながらの日本家屋の縁側のようになり、近くの住民はベンチ代わりに座って休憩できる。ラウンジ内にデスク兼キッチン台にもなるテーブルを置き、外国人宿泊客は地元住民に交じり住人が主催する郷土料理の教室に参加し地域の生活に触れられる。共用部の利用料は無料。

3年前に取得した築30年9階建ての賃貸マンションを1棟丸ごと改修。住戸部分94戸のうち48戸はホテルに用途変更した。
ホテルの収容人数は176人で、2段ベッドのドミトリーから、高級ホテル顔負けのプレミアム和室まで、9タイプの客室を設計した。宿泊料金は1人当たり3000~4000円程度。

同事業の後押しとなったのが、2016年4月に国が行った旅館業法の改正と、それに続き同年12月に施行された福岡市の旅館業法施行条例改正だ。福岡市でのイベント開催や訪日外国人の急増で宿泊施設が不足する中、受け皿を増やすため1室単位で宿泊施設の申請を行えるように変更した。他の改正では、1カ所にフロントを設置すれば管理事務所の拠点として扱われ、許可を受けた物件から2500m圏内の宿泊施設にはフロントを設けなくてもよい。

事業責任者の俊成誠司執行役員は「地元で空室を宿泊所として活用したいオーナーがいれば、当物件でフロントの業務を受け持つ」と話す。同物件を起点に、次なるビジネスの展開を見据える。

さらに、来年をめどに同社の提供する不動産小口化商品の『アセットシェアリング』に組み込み、一口100万円単位で富裕層を中心に販売していく予定だ。分配金利回りは4%とこれまでの案件よりも高い利回りで提供する。
 山本卓也社長は「リノベーションを本業に事業を始めて17年がたった。リノベーションの在り方が進化している。一つの建物から離れ、街をリノベーションしシェアすることが地方の活性化につながる」と話す。

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