福岡で管理、オーナー業を営む三洋住宅(福岡県福岡市)は、高齢者サポート介護サービス選択型賃貸マンション「安寿の郷」の展開を始める。
介護施設ではなく、入居者が必要に応じてサービスを受けられる賃貸住宅。同市内で2年間で10棟を目標に展開する。
間もなく博多区に完成する1棟目は、1階が駐車場、2、3階は共有フロア、4~6階が54世帯の住居の構成。共有フロアに食堂や休憩室があり、ケアマネージャー、ホームヘルパー、デイサービス、訪問リハビリ、内科医院などが入居。24時間医療サービスを提供する。
「現在ある高齢者向けの施設多くは、入居者が必要としないサービスも受けなければならないことがあります。当社が企画したものは、あくまで一般賃貸住宅。建物内に住居、ケアマネージャー、ホームヘルパーなどが入っており、各施設が独立しているため、必要なときにだけ利用することができます。介護施設に入所するのではなく、介護設備が整った一般住宅に入居する考え方です」(落水保社長)
同社では、「安寿の郷」を新築のみならず中古物件の空室対策としてオーナーに提案していく。入居者ターゲットを高齢者に絞り、専門住宅にリノベーションすることで空室を解消する狙いだ。
1棟目は昨年7月築。もともとは企業の社員寮として企画されたものだったが、社宅ニーズの急速な減退により入居者募集に苦戦。食堂・休憩室や共同浴場など社宅向けのつくりを活かし、高齢者サポート介護サービス選択型賃貸住宅へと方向転換することで入居者獲得に成功した。
月額賃料は3万6800円。食事サービスを希望する場合は、追加料金4万5000円。その他介護サービス等は利用に応じて課金される。
「年金から賃料を捻出するとかなりの出費になります。このような環境の中、少しでも高齢者の方の負担を少なくしたいと家賃を設定しました」
入居者募集やテナント募集などの問題を解決するため、「安寿の郷」の入居者と介護事業者のマッチングサイトも立ち上げる。入居希望者、介護事業主が希望エリアなどを登録。希望が多いエリアや条件にあった物件で空室に悩んでいるオーナーに対し、同社が「安寿の郷」を企画、提案する。
サイトには「安心お見積もりシステム」も導入。入居希望者は、介護サービスを選択し、家賃、経費、介護サービスのシミュレーションをオンライン上で簡単に行うことができる。同システムでビジネスモデルを申請中だ。
3月4日に現場見学会を開催予定。





