エルズサポートの社長は、ホームネットの藤田潔社長が兼任する。事務所はホームネットと同じく新宿区高田馬場に移転した。エルズサポートの約60人のスタッフも高田馬場の事務所に移っている。
ホームネットでは以前から家賃債務保証サービス「LINK」(保証のみの「LINK」と立て替え払いをセットにした「LINK家賃決済サービス」)を展開しているが、エルズサポートと事業の統合はせず、グループ内に異なる商品をもつ2社の保証会社を展開していく体制をとる。
エルズサポートは、NFSの保証商品「PASS」の名称および保証内容をそのまま引き継ぐ。「PASS」は初回保証料は月額賃料等の50%相当額、年間更新料1万2000円。セディナの家賃収納をセットにした「LINK」に対して、カード会社が介在しない保証商品としてすみわけしていく。
ホームネットが展開している見守りサービスなどと合わせて、高齢入居の受け入れサポートとしてエルズサポートの保証商品を活用していく。「LINK」と「PASS」という異なる商品性の保証を扱うことで、従来よりも幅広い層の入居者を受け入れられるようになった。今後、ホームネットと連携をとりながら、医療法人や不動産会社への提案を強化していく。
「不動産業界は高齢入居者の受け入れに対する意識が高まっていますが、どうしたらよいのかわからず、具体的な対策を講じることができない状態。設立以来20年間で築き上げたノウハウとネットワークを生かし、不動産会社とシニアマーケットの橋渡しができればと考えています」(ホームネット 取締役不動産業務本部本部長 石田晃裕氏)
エルズサポートは、初年度通期の売り上げ目標を10億円に設定している。