管理と仲介を行う平和建設(埼玉県戸田市)が、自社で所有しているアトリエ付き賃貸住宅「はねとくも」で7月9日、「はねとくも 気まマルシェ」を開催した。今回で5回目の同マルシェには、近所の住民やSNS告知を見て来た人など、約60人が訪れた。
地域住民との接点増やす
同マルシェでは、共用のコモンスペースに、東京都三鷹市の農園「TOMIZAWA FARM」で採れた夏野菜や似顔絵の販売コーナー、子ども向けの駄菓子プレゼントコーナーを設置。アトリエスペースでは、入居者であるジュエリー作家の夫妻によるブレスレットやピアスの販売を行った。
さらに、今回初の試みとしてワンコインフリ―マーケット「あおぞら市」も実施。入居者と平和建設の河邉政明社長が、不要となったボードゲームなどのおもちゃ、店舗設備、服や本を出品。これまでのマルシェにはないラインアップが並び、100円と500円で販売した。
河邉社長は「はねとくも 気まマルシェは、住宅地で開くイベントで、来場者は半径100m圏内に住んでいる人が中心。半年を目安に行っていて、毎回、同じ内容では新鮮味がなく、つまらないと思われてしまう。かといって、主催者の負担が重いと続けられない。無理なくできることを考えて、今回初めてフリマを開催した」と話す。
同社は、地域の人との接点を増やし続けることを目的に、2022年からははねとくも 気まマルシェとして、出張でイベントに参加している。これまで参加したのは、JR埼京線戸田駅の西口駅前広場で行われた「TODA(トダ)ハロウィンフェス2022」や、さいたま市のレンタルスペース「STUDIO make over(スタジオメークオーバー)武蔵浦和」で行われた「アートむすび市」など。
今後も、入居者の個性が街の魅力となるようなイベントを行っていく。
平和建設
埼玉県戸田市
河邉政明社長(51)
(2023年8月21日6面に掲載)