大阪を拠点にマンスリーマンションやホテル事業を手掛けるアベストコーポレーションは、空室となった賃貸マンションを一般賃貸の募集を継続したまま家具付賃貸・マンスリーマンションとして募集するサービスを開始した。
同サービスは、契約した空室物件を同社のマンスリーマンション運用HPに掲載し、ユーザーとの契約が成立した段階でアベストが管理する家具を運び入れ、家具付き物件やマンスリーマンションとして賃貸するというもの。契約が成立するまで料金は発生せず、成約を迎えた段階で成約賃料の3割を同社が徴収する。ただし、同社はオーナーに対し一般賃貸募集時の賃料を最低保証しているので、オーナーにとって賃貸収入が目減りするリスクはない。同サイトには1日約100件の問い合わせがあり、その他同社が取引する法人顧客会員約3000社に情報が公開される。
オーナーや管理会社にとっては、一般賃貸だけでなく、マンスリーマンションとして、集客の窓口を広げることができるのがメリット。昨今の空室率の急増に伴い、2009年11月に空室対策としてオーナーの要望に応えるかたちで同サービスを開始し、受託物件数も1000室以上と急増している。月間成約件数は約4000契約に上る。
また、このスキームをホテル事業者に対しても提案。マンスリー・ウィークリー契約を結んだユーザーをホテル側に送客する。大手ホテルチェーンと既に契約を結んでおり、受託件数は16施設、2150室と急増している。ホテルへの送客件数も月間約300件に上る。
同社では今後家具付賃貸・マンスリー等での募集掲載が自由にできるポータルサイトの立ち上げを検討している。