大和証券(東京都千代田区)は、富裕層向けの顧客に対し、不動産仲介サービスを9月5日より開始した。
8月5日付で東京都知事から宅地建物取引業に係る免許を取得した。証券会社が宅建業取引主任者を置き、不動産仲介を内製化する例は珍しい。サービスを行うのは同社のウェルスマネジメント部。富裕層を対象に、税理士やファイナンシャルプランナーなどが資産の運用・管理、事業承継などのコンサルティングやアドバイスサービスを行ってきた。
金融資産のみならず不動産を持つ顧客も多いことから、相続対策・資産運用として不動産の取り扱いニーズが高いと判断した。これまでは子会社である大和プロパティ(東京都中央区)が不動産仲介を担当していたが、こうした背景を受け、その他の専門家と同様に部署内に宅建業取引主任者を置くことで、さらに効率よく包括的なサービスを提供することを目指す。
不動産仲介のみでの取り扱い目標などは設定している。
ウェルスマネジメント部内で既存社員の新規取得者と大和プロパティから配属された社員15人が宅建業取引免許を持つ。