ナーブの技術提供で2日スタート
アットホーム(東京都大田区)とナーブ(東京都千代田区)は、VR(仮想現実)コンテンツプラットフォーム『アットホームVR内見・パノラマ』を共同開発し、2日からサービス提供を開始した。ナーブのVRコンテンツ技術を、アットホームの不動産業務総合支援サイト『ATBB(アットビービー)』と連携。アットホームの全ての加盟店5万4000店以上でVR内見が利用可能になる。
不動産会社が360度カメラで撮影したデータを、ナーブのクラウドシステム上にアップロードすることで『ATBB』のサイトに登録される。全国のアットホーム加盟店舗は、利用申し込みをすると『ATBB』を通じてこれらのデータを基にVR内見ができるようになる。プランによってポータルサイト『アットホーム』へのパノラマ表示も可能だ。
ナーブの多田英起CEOは「『VR内見』により案内できる物件数も増え、地方など遠距離の物件にも対応できる。同質の情報をどの店舗でも提供できるようにすることが、エンドユーザーに対する最重要課題」と話した。ナーブのVR内見サービス利用店舗は3月末時点で2000店を超え、閲覧可能物件数も150万戸を突破した。導入店舗の来店成約率が10~15%向上する効果を挙げている。直近では3カ月に1000店のペースで利用店舗を増やしているが、アットホームとの業務提携によりVR内見の浸透加速を狙う。