日本企業の海外進出増加にあわせて、エンプラス(東京都千代田区)が運営する世界のサービスアパートメント紹介サイト「MONDESTAY(モンドステイ)」の利用者が増加している。日本法人が海外でサービスアパートメントを借りる際の契約代行業務と合わせて、3年後には現在の5倍ほどの規模を目指す。
昨年開設した「モンドステイ」は、世界170都市800棟以上のサービスアパートメント情報を掲載しているポータルサイト。特定のブランドに限定せず世界各地のサービスアパートメント情報を掲載するサイトは世界的にも珍しいという。同社では、インターネット上の告知と電話営業で世界各都市から物件情報を募っている。
エンプラスでは、サイトを通じて「エクスチェンジ・プログラム」という契約代行サービスを展開している。日本企業が海外のサービスアパートメントを借りる際、予算・立地などに応じた物件探しから契約までを代行する。同社がいったん借り上げるため、日本円での決済も可能。「サービスアパートメントはホテルと異なり一般の賃貸借契約を結ぶ場合もあるなど、国や物件によって契約形態が異なります。ホテルよりも複雑な交渉を求められることも多いことから、手間を省けると好評を得ています」(齋藤隆社長)
海外企業が日本国内でサービスアパートメントを利用する場合にも同様に物件探しから契約までを請け負う。エンプラスでは、「エクスチェンジ・プログラム」で取引先法人企業の開拓に力を入れている。