宮城県七ヶ宿町は2015年から、移住者に新築住宅を提供する事業を行っている。20年間町営住宅として居住することで、移住者に譲渡する。同事業により、これまで16世帯が66人同町に移住している。
20年間居住で譲渡
「七ヶ宿町地域担い手づくり支援住宅」として同町が新築注文住宅を建築する。入居者が確定してから設計に入るため、制限はあるものの、入居決定者の希望の間取りにすることができる。現在の賃料は月3万9000円だ。
入居条件は、七ヶ宿町外に現住所があり、入居後同町に住民基本台帳を移すこと、おおむね40歳以下の夫婦で16歳以下の子どもがいることなど。
これまで年間2棟、合計16棟を提供してきた。1年間の申し込み件数は例年5~6件程度で、宮城県内からの入居者が目立つという。
同町ふるさと振興課の寺尾野々花主事は「高い移住促進の効果を感じている。町内の保育所に入所する子どもの半数以上が移住者」と話した。
(2023年3月27日18面に掲載)