業務効率化サービスを提供するアルダグラム(東京都港区)は11月15日、帳票電子化アプリ「KANNA(カンナ)レポート」の提供を開始した。管理者が「エクセル」形式の帳票をウェブブラウザーにアップロードすると、スマートフォンから入力可能なテンプレートを作成する書類電子化アプリだ。
写真添付や電子押印も可能
現場の作業者はスマホから帳票に入力することができる。帳票は常時クラウドで保存され、入力直後からオフィスの管理者による確認が可能。現場作業後にオフィスに戻って報告書を作成する、管理者からの指摘で現場に戻り写真を撮るといった作業を削減する。
エクセル形式であれば基本的にすべての帳票をテンプレート化することができる。手書きサインや日時入力設定、写真の添付のほか、計算式の設定や電子印鑑の登録も可能。巡回報告書から見積書まで、さまざまな種類の帳票に対応できる。利用料金は、自社ID数や書類作成数に応じて変わる。現場で作業する協力事業者が使用する他社IDの発行は無制限だ。
同社は2020年から、工事などのプロジェクトの進捗(しんちょく)状況を、現場の社員や協力事業者、オフィスの社員らの間で共有するアプリ「KANNA」を提供してきた。23年10月末時点で建設事業や不動産事業を中心に約3万社が利用する同アプリの名称を、11月15日に「KANNAプロジェクト」に変更。KANNAプロジェクトとKANNAレポートの二つのアプリを併せて、現場作業のDX(デジタルトランスフォーメーション)化支援サービス「KANNA」として展開していく。
渥美翔吾COOは「二つのサービスの連携により、帳票をプロジェクトにひも付けての管理・共有も可能。現場作業がある業種の業務効率化に貢献したい」と語る。
(2023年12月11日9面に掲載)