業務効率化アプリの開発を手がけるアルダグラム(東京都港区)は2020年6月より、プロジェクト管理アプリ「KANNA(カンナ)」を提供している。
関係者間で写真など共有
KANNAは、建設・不動産・製造業などの現場の情報や工事の進捗(しんちょく)状況をクラウドで管理し、関係者間で共有するアプリ。23年6月21日時点で2万社以上に導入されている。
基本機能には、工事のスケジュールや進捗状況、物件情報を登録・共有する「現場管理機能」、案件単位で進捗確認ができる「カレンダー機能」、「チャット・報告機能」、写真や図面を共有する「写真・資料機能」、「報告書作成機能」などがある。シンプルで使いやすいアプリ設計と、案件ごとに入力項目などをノーコードで簡単に変更できるカスタマイズ性の高さが特長だ。
月額料金は月間新規案件数と保存データ容量、オプション機能選択の有無に応じて都度見積もりとなる。30日間無料で使える「トライアルプラン」も用意している。
導入企業へのフォロー体制にも注力する。賃貸管理を手がけるハウスメイトマネジメント(東京都豊島区)では、原状回復関連業務の効率化のため、1月に千葉南支店でKANNAを導入。アルダグラムと打ち合わせを重ねて、原状回復作業に関わるフローの項目や、ユーザーと案件をひも付けする機能などのカスタマイズを進めている。現場では、工事事業者との連絡や写真の共有のしやすさ、原状回復報告書作成の手軽さが評価されている。
10月からは31拠点で導入する予定だ。ハウスメイトグループでリフォーム・原状回復工事を行うハウスメイトワークス(同)カスタマー事業部リフォームセンターの可児信之センター長は「常に状況が動く大量の案件と担当社員のひも付けなどの課題をクリアして、業務の効率化を進めたい」と話す。
(2023年7月24日9面に掲載)