アップスタイル、分業化で写真掲載数増やし400件増
138位のアップスタイル(東京都千代田区)は分業化により写真掲載を増やし反響獲得。前回から仲介件数を400件伸ばし、1500件とした。
営業スタッフは11人で、1人あたりの平均年間契約数は約140件。平均成約単価は13万円。
ネット集客の内訳は、ポータルからの反響が80%、そのほかからの反響が20%。反響へのレスポンスには3人の専属スタッフが対応。営業スタッフは接客と物件撮影に専念。物件写真が増えたことでポータルでの代表物件率が上昇し、問い合わせが増えた。
佐藤幸司取締役は「現在全体の約15%がオンライン接客。手軽に接客できる一方で対面に比べると成約までたどり着かないことが多いため、対面にも注力しつつ、オンライン接客にも臨機応変に対応していきたい」と語った。
朝日住宅、自社サイトの反響2~3倍
島根県松江市が商圏の朝日住宅(島根県松江市)は164位に上昇。自社サイトのリニューアルにより、自社サイト経由での反響が以前の2~3倍に増加した。賃貸仲介件数は13%増の1150件になった。
賃貸仲介事業売り上げは1億円。営業スタッフは7人で、1人あたりの年間成約件数は約150件。平均成約単価は8万5000円。
18年からは物件写真に注力。撮影専属のスタッフにより、家具や小物類を設置し撮影。以前ならば問い合わせが少なかった物件への問い合わせが2~3割増えた。
「今後は自社サイトやYouTubeに力を入れ、脱ポータルを目指したい」(目次修社長)
朝日住宅
島根県松江市
目次修社長(57)
ハタスパートナー、稿のスピード感重視で58%増
171位のハタスパートナー(愛知県刈谷市)は、前回比158%の1115件と躍進した。賃貸仲介事業の年商は1億3000万円。営業担当者は11人で、1人あたりの平均成約件数は年間100件ほど。平均成約単価は11万円。
同社の集客は9割がウェブ経由でポータルからの流入。ポータルでの反響獲得率は約35%。情報更新のスピード感を重視しており、物件を仕入れた当日中に必ず出稿する。当初の見込みより反響数が少ない物件に関しては、写真の更新などのテコ入れを随時行う。賃貸事業部西三河エリアの本田浩志エリアマネージャーは「ホームページやSNSを通じて、会社に関心を持ってくれる人を増やしていきたい。そのためにもグーグルの口コミ評価アップに取り組む」と話す。
武蔵小杉駅前不動産、追客メール5日間を徹底
200位の武蔵小杉駅前不動産(神奈川県川崎市)では反響からのレスポンスの速さと追客の徹底で前回比130件増の870件とした。神奈川県内で3店舗展開。賃貸仲介営業は14人で、1人あたりの平均年間契約数は100件。平均成約単価は14万円。反響獲得はポータルからがほぼ100%。スーモを利用し、年間の出稿数は2400件。
ポータルからの反響に対し、追客をメールを最低でも3回送信。翌日も3回、それを5日間ほど続けることを原則とする。村谷和郎社長は「業務効率化のシステムを利用し、可能な限り時間や手間を減らすことでオーナーコミュニケーションや従業員のプライベートを充実させていきたい」と語った。
武蔵小杉駅前不動産
神奈川県川崎市
村谷和郎社長(49)
(2022年1月3・10日7面・8面に掲載)