OKULAB(オクラボ)は、コインランドリーのFC事業化支援を行っている。「品質」と「清潔さ」を軸にしたブランディングによって、279店舗を展開。今後、都市部をベースに地方・郊外への展開も進めていくという。
ブランディングで差別化
心地よい空間に 月売上120万円も
OKULABが展開するのがコインランドリーブランド「BalukoLaundry Place(バルコランドリープレイス以下、Baluko)」だ。1都3県(東京、神奈川、埼玉、千葉)、および大阪、札幌エリアを重点的に出店している。2025年10月末時点で279店舗を展開しており、主に東京23区が中心だ。
従来のコインランドリーが家からの近さや価格の安さを競っていたのに対し、Balukoは「品質」「清潔さ」を軸としたブランディングを図っている。デザインでは街の景観に調和する、女性やファミリー層も入りやすい開放的な空間を構築した。
店内には時間帯に合わせたBGMが流れ、Wi―Fiや器具を完備するなど「心地よい待ち時間」を提供。また高品質な洗濯コースも特徴だ。独自開発の洗剤・柔軟剤「peu(ピウ)」や、老舗せっけんメーカー木村石鹸工業の「SOMALI(ソマリ)」を使用した「ナチュラルコース」など、家庭では再現できない仕上がりを提供することを目指している。
OKULABビジネスデベロップメントディビジョン営業本部長兼店舗開発責任者の渡邉雄大氏は次のように話す。「Balukoは『幸せな洗濯をすべての人に』をミッションに掲げており、単なる作業場ではなく、日々の生活に小さな幸せを生む空間にすることを目指しています」
スタンダードなBalukoの店舗の開業資金は、2400万〜3500万円ほど。月間売り上げ100万〜120万円の売り上げが見込める店舗では想定利回りは約13.2%だ。中小企業の設備投資を支援する制度「中小企業経営強化税制」を活用することで、出店費用の約90%を初年度に即時償却できる可能性があり、利益が出ているオーナーにとっては極めて有効な節税対策となり得る。
店舗数は年々増加 質の高さを追求
コインランドリー市場は、年間5%のペースで店舗数が増加し続けている成長市場だ。店舗数は、全国で約2万6000店に達している。
しかし運営期間が30年以上経過した老朽店舗が約3分の1を占めており、それらの淘汰(とうた)と最新設備への入れ替えが進んでいる。

一方では、クリーニング店舗の減少も相まって、コインランドリーの新規出店の余地は大きいと分析されている(※グラフ参照)。特に共働き世帯の増加や高齢化などの社会背景や、アレルギー対策、さらにはPM2.5や花粉といった環境・衛生意識の変化から、コインランドリーの利用回数は過去6年間で約1.5倍にまで増加しているという。
「コインランドリーはかつて洗濯機を持っていない、あるいは故障してしまった人がやむを得ず使うイメージがありました。しかし現在は、家庭の洗濯機以上の品質と体験を求めるためにあえてコインランドリーを使う人が増えてきています」
役場併設型、企画型 災害時の活用視野
Balukoは、日常だけでなく非常時にも役立つ「フェーズフリー」の考え方を取り入れ、自治体との連携も強化している。例えば北海道小清水町では、役場併設型の店舗を展開。日常では住民の生活利便性を高める設備として、災害時には避難所の洗濯機能を担う防災拠点として機能させている。
「それに加えて新しい出店スタイルとして、トレーラーハウス型のコインランドリーを25年11月にローンチしました。自治体や企業への導入を通じて、コインランドリーによる新たな地域貢献の形を模索しています」
今後は都市部での実績を背景に、地方郊外への水平展開を視野に入れている。
OKULAB
渡邉雄大部長
(2026年2月2日4面に掲載)





