山口市・下関市エリアを中心に不動産業務を展開し、賃貸住宅を約4300戸を管理するREVOLUTION(レボリューション:山口県下関市)ではオンライン化とクラウド化を進めた結果、ペーパーレス化など業務が効率化して残業時間減少につながった。
同社では2018年よりメール以外の連絡ツールとしてクラウド型ビジネスチャットツール「LINE WORKS(ラインワークス)」を導入。社内間での連絡ツールのみならず、外部の内装業者や清掃業者との連絡にも活用している。業務提携する約45社中、約20社との連絡をLINE WORKSに移行済みだ。
以前は業務の発注や見積もりはワードで文書を作成後、印刷してファクスを送ったり、メールで送っていたため、手間がかかっていた。今ではそれらすべてをLINEWORKSで行い、履歴の確認も容易になったことで、ペーパーレス化が進み、業務効率も改善した。
21年1~2月にはオーナーとの連絡にもLINE WORKSを導入。まだ、懇意のオーナー3人が利用するのみだが、今後は導入が進むと見る。
また、新型コロナウイルス下での在宅勤務者に対応するため、勤怠システム、人材管理システム、稟議システムなどシステムのクラウド化を推進している。その結果、作成する書類数が減少してペーパーレス化が進むなど、業務の効率化にもつながった。
これらの業務効率化により同社では21年度の残業時間が減少した。年間平均で残業時間が40時間以上減少したと見ているが、中には100時間減少した社員もいるという。同社では労働基準法の36協定で定める残業時間に近づくとアラートが出るシステムを組んでいる。以前は6~7人にアラートが出ていたが、21年は1人まで減少した。
同社の不動産事業部廣田正典次長は「当社は10月が決算。今期こそはアラートが出るほど残業する社員をゼロにしたい」と意気込みを語った。
(2022年1月24日10面に掲載)