エレベーターの保守業務を行うi‐tec(アイテック)24(東京都世田谷区)の岩本由起子社長は、災害時のエレベーター閉じ込めリスクの啓発活動を10年以上継続的に行っている。岩本社長は「管理物件のエレベーターに入居者が閉じ込められた際の対策を知っておいてほしい」と話す。
首都圏で2万台超停止の試算も
地震で扉開かず 内部に9時間超
震度6以上の大きな地震が起こると、エレベーターが停止して中に乗っている人が閉じ込められる危険性がある。2018年に発生した大阪府北部地震では、実際にエレベーターが停止して人が閉じ込められた事例が多数報告された。中には9時間以上、エレベーターに閉じ込められたケースもあったという。
エレベーターには、地震の初期微動を感知して最寄りの階に停止、扉を開ける緊急停止システムが搭載されている。しかし、震源が比較的浅い場所で発生する地震では、初期微動から間を置かずに本震が発生する。大阪府北部地震では、緊急停止システムが作動する前に本震が発生したため、エレベーターへの閉じ込めが多数発生した。





