GLC GROUP、査定ツールで仕入れ増
1月に新社名となったGLC GROUP(福岡市)は、27棟1248戸を完工。九州・沖縄エリアで2位となった。同社は、賃貸マンションの建築用地の仕入れと販売、設計、建築、管理、プロパンガスの供給などを手がける。
完工実績増加の最大の要因は、土地調達の入り口となる査定プロセスを効率化した自社開発システムによる、土地仕入れ件数の増加だ。これにより営業担当者1人で、土地情報の受け付けから同社が購入するか否かの回答までを、最短2日間で完結可能になった。
同システムは2016年ごろから運用を開始。改良を重ねつつ、不動産事業者間での知名度を向上させた。AIによるボリュームチェックや工事の発注単価を反映した概算見積もりが可能だ。土地の売却相談を受けた営業担当者がシステムに必要情報を入力するだけで、仕入れる土地の価格査定が完結する仕組みだ。社内担当者以外に基本情報を共有しないため、情報漏えいのリスクが低いという。
また、これまで同社の顧客層は個人資産家がメインだったが、24年度から25年度にかけて、法人顧客が増加。従来の個人資産家を中心とした案件は7億円規模が多かったのに対し、事業法人はスケールメリットを重視し、10億円以上の物件を探す傾向にある。
GLC GROUPの建築した物件の外観
25年からは、主要エリアである福岡・熊本・沖縄から東京都に進出。
伊藤貴光常務は「土地の仕入れから賃貸管理までを一気通貫で行う体制の中、特に設計と施工能力を保有する当社の価格面の優位性が東京で生かせると感じている」と話す。
中長期的な目標として、28年度の営業利益45億円達成と、現在の東証スタンダード市場から東証プライム市場への早期の市場区分変更を掲げる。
GLC GROUP
髙村隼人社長





