業界検討者は評価・成長求める
投資用賃貸住宅の開発を手がける明豊エンタープライズ(東京都目黒区)は、全国の大学生と同社若手社員を対象に「不動産業界に対する就活生の理想と実態調査」を実施した。大学生が企業選びにおいて最も重視する条件は、残業の少なさ・休みの取りやすさといったワークライフバランスだった。一方で不動産業界の検討者は、成果に応じた適正な評価制度や早期のスキルアップを求めていることがわかった。
全国の大学2~3年生の男女896人を対象に、6月12~22日にインターネットで調査を行った。そのうち不動産業界に興味がある、または入社を検討している100人を不動産業界検討者として分析。定性調査として、同社の入社5年目までの若手社員5人にインタビューも行った。

就活生全体では給与水準や社風の良さ、ワークライフバランスを重視する割合が8割を超えた。一方、不動産業界検討者においては「実力や成果が正当に評価される環境」への期待が目立つ。同項目を「非常に重視する」と回答した割合は41%に達し、全体平均の31.3%を約10ポイント上回った。さらに「若手のうちから裁量権を持って挑戦できる環境」を「非常に重視する」と回答した割合も22%と、全体平均の12.8%を大幅に上回った。
同調査では、不動産業界に対する厳しいイメージも明らかになった。不動産業界に対するイメージについて「ノルマやプレッシャーが厳しそう」と回答した人は、就活生全体・不動産業界検討者ともに約8割を占めた。一方で「ワークライフバランスが良さそう」「人間関係や社風が良さそう」といった、働きやすさに関するイメージはいずれも3割以下にとどまった。
同社ではこうした学生の価値観に合った働き方ができる環境づくりに注力する。年間休日は120日以上に設定。新卒1年目から物件の開発や販売を担当できるプロジェクトチーム制度を運用し、若手の活躍を支援する。インタビュー調査でも「祝日と組み合わせて9日間の海外旅行に行けた」「入社1年目で数億円規模の土地仕入れを担当した」と働きやすさや仕事のやりがいを評価する声が上がったという。
(2026年9月7日14面に掲載)





