岩手県・町の大ケ口、屋敷前の2地区で、独立行政法人都市再生機構(UR)による災害公営住宅(復興住宅)がついに着工となる。
大槌町が整備する災害公営住宅として、第一号の着工で両地区合わせて91戸を建設して、夏から秋の完成を目指すという。一部の施工を担当する日本住宅(岩手県盛岡市)からは、滝村照男代表取締役が先月25日に行われた安全祈願祭に出席した。
同社は屋敷前・大ケ口両地区ともに、まるたに商事(岩手県上閉伊郡)とともに設計、施工を担当する。
屋敷前地区は、6棟21戸W一部RC造の混構造。長屋形式の3階建てで、約2600平方m。間取りは1DK(38平方m)、2LDK(53平方m)、4DK(78平方m)の3タイプ。
大ケ口では、第一住宅から第四住宅まで4工区に分けられ、両社の担当は、第三住宅(W長屋1一部2階建て6棟35戸。約2020平方m)。間取りは1DK(38平方m)、2DK(56平方m)、3DK(68平方m)、4DK(79平方m)の4タイプで、車いす対応の住居も4戸整備予定だ。
UR都市機構岩手震災復興支援局の岡谷貴夫チームリーダーは、「建設予定地は、以前町営住宅があった場所です。この復興住宅は県営ではなく、町営ですので、まずは大槌町民が優先されるのではないでしょうか」と話した。大槌町では、岩手県整備分500戸と合わせて、合計980戸の災害公営住宅の整備を予定している。